Wasedanomori Brass Ensemble
早稲田の杜金管合奏団
早稲田の杜金管合奏団について
早稲田の杜金管合奏団(通称ワセキン)は、早稲田大学交響楽団(通称ワセオケ)を昭和50年代前後に卒業したメンバーを中心に2000年に結成された金管楽器と打楽器で構成される音楽団体です。現在ではワセオケに拘らず、様々な学校の出身者も加わり、様々な年代のメンバーで活動しています。
年に1回の定期演奏会の他、ペナンやウラジオストクなどの海外公演、2011年の震災以降、隔年で訪問している東北公演などの活動を行っています。
メンバーでトランペットの坪井が寄稿した「ワセキン誕生記」がありますので、是非、ご一読下さい。→こちら
指揮者
中島 章博(なかじま あきひろ)
私立武蔵高等学校、早稲田大学理工学部、東京大学工学系研究科博士前期課程を経て同後期課程へ進学した後、2007年よりオーストリア共和国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学指揮科に留学。2010年に帰国後、博士後期課程を修了し建築音響工学の分野で博士(工学)を取得。2012年、クルト・レーデル指揮コンクール2012にて1位なしの2位に入賞。2016年、尾高忠明氏、Chung Chi-yong氏が講師を務めたMIN-ON Conductor’s Seminar in KOREAにて優秀受講者に選抜され江南交響楽団を指揮。2019年、第2回CITTA’ DI BRESCIA GIANCARLO FACCHINETTI指揮コンクールセミファイナリスト。
これまでに、チェコ国立モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団、リトアニア・カウナス交響楽団、タリン・シンフォニエッタ、ブルガリア・クラシックFMオーケストラ、オーストリア現代音楽アンサンブル等を指揮。2013年8月、エストニア共和国にて開催されたエストニア・タリン国際オルガンフェスティバルのオープニングコンサートでグラスパーレンシュピール・シンフォニエッタを指揮し、その模様は現地ラジオ局により生放送された。またアジアでは、マレーシアにて2006年より2012年にかけて定期的に演奏会を行った。
近年はメディアへの指揮や出演も多く、2015年5月、TBSテレビ「マツコの知らない世界」に出演し、番組内でMCFオーケストラとちぎを指揮、奏者として加わったマツコ・デラックス氏と共演。同年7月には乃木坂46「羽根の記憶」のミュージックビデオに、2017年4月および6月に日本テレビのドラマ「ボク、運命の人です」に、2018年6月に第163回博覧会国際事務局総会での日本のプレゼンテーション映像に、ともに指揮者役として出演した。
また作曲活動にも力を入れており、群馬テレビや独立放送局および各インターネットテレビにて放送・配信されたアニメーション「戦隊ヒーロー スキヤキフォース」の音楽を担当したほか、ベネッセコーポレーションの教材付録DVDや、はごろもフーズのウェブCMにも楽曲提供を行った。オーケストラ作品では、2015年12月に「ソロフルートとオーケストラの為のちょっとおどけたワルツ」(フルートソロ:上野由恵氏)を、2018年6月に”Those Were The Days...”「あの頃の日々」(ヴァイオリンソロ:中村太地氏)をそれぞれ初演指揮しており、近年再演もされている。
指揮を故クルト・レーデル、デニス・ラッセル・デイヴィス、ホルヘ・ロッター、曽我大介、シメオン・ピロンコフの各氏に、フルートを湯川和雄、岩佐和弘の両氏に師事。留学時に、故ゲルト・アルブレヒト氏より数日にわたり指揮のレッスンを受ける。
 中島さんの記事が「岩波書店のWEBマガジン『たねをまく』」に掲載されました。(2020/09/22) こちら
指導講師(50音順)
今井 彰(いまい あきら)
1958年 茨城県古河市出身。
中学校の吹奏楽部でトロンボーンを始め、高校でホルンに転向。
早稲田大学へ入学し、早稲田大学交響楽団のホルン奏者として活躍する。
その後 東京藝術大学に進学し、1年次に東京フィルハーモニー交響楽団に入団。
大町陽一郎、尾高忠明、ヴァーツラフ ノイマン他 著名指揮者の下で長く一番ホルン奏者を務める。
東京フィルハーモニー交響楽団で定年迎え、現在は「東京フィルハーモニー交響楽団 団友」として引き続き幅広く活動している。
これまでにホルンを脇屋俊介、守山光三 両氏に師事。1978年早稲田大学小野梓記念賞受賞。1985年第2回日本管打楽器コンクール入選。
市民オーケストラなどのソリスト、指導や指揮者の経験も豊富。 ホルンの上達をめざす学生たちのレッスンのほか、大人のホルン奏者のためのスキルアップレッスンも数多く行っている。

今瀬 康夫(いませ やすお)
1954年島根県松江市生まれ。長野高等学校、国立音楽大学卒業。ホルンを谷中甚作、黒沢勝義、大阪泰久、千葉馨の各氏に師事。大学入学と同時に演奏活動を始め、国内のオーケストラの他、ザクセン歌劇場、シンガポール交響楽団、マレーシア国立、ウラジオストク交響楽団、カレリア共和国フィル、武漢交響楽団等海外のオーケストラで活躍。2004年夏英国ハドレイ国際音楽祭に招待されモーツァルトのホルン協奏曲第2番、ベートーヴェンのホルンソナタ、ブラームスのホルントリオを演奏し好評を得る。2007年には在タイ日本大使館の依頼によりバンコクで日タイ修好120周年記念コンサート(ベートーヴェン第8交響曲他)を4回実施し大成功をおさめる。ヨーロッパではイタリア・ペルージャ大聖堂でのライトプロフィットフェスティバル(ベートーヴェン第7交響曲他)。2011年ウラジオストク国際映画祭、同時期開催のウラジオストク・ビエンナーレ芸術祭、2012年カレリア共和国国立劇場ではモーツァルトのホルン協奏曲第3番、2018年にはロシア国立極東芸術大学ホールとヤクーツク共和国歌劇場でモーツァルトのホルン協奏曲第1番などにソリストとして招待されている。ミュージカルでは「屋根の上のバイオリン弾き」(300回)、「レ・ミゼラブル」(400回)等で演奏。
ウラジオストク国際音楽コンクール審査委員長。ロシア国立極東連邦芸術大学名誉教授。

多戸 幾久三(たど いくみつ)
1945年東京生まれ。1964年武蔵野音楽大学入学、テューバを佐藤倉平氏に師事。在学中の1966年に貝島勝彦氏と我が国初のテューバ・リサイタルを開催。1967年卒業と同時にNHK交響楽団に入団し2005年まで38年にわたり在籍。その間1973年にベルリン国立音楽大学留学、ヒエロニムス・エンゲルス氏に師事し1974年に最優秀で卒業。同年スイスで開催された第一回ブラス・シンポジウムのソロ部門で第2位を受賞。
帰国後は日本を代表するテューバ奏者としてNHK交響楽団の他、東京ブラスアンサンブル等でも活躍。1988年ドイツのミュンスター市立歌劇場の定期演奏会にヴォーン・ウィリアムズ作曲テューバ協奏曲のソリストとして客演。同協奏曲を日本初演の他、東京佼成ウインドオーケストラ、早稲田大学交響楽団はじめ数多くの楽団と共演。現在は後進音楽家の指導にあたる他、創価中部サウンド吹奏楽団等で指揮者を務める。

村田 厚生(むらた こうせい)
桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。
J.ケージ、K.シュトックハウゼン、I.クセナキス、M.カーゲル等の前衛作品を日本初演。独ダルムシュタット国際現代音楽講習会、サントリー音楽財団サマーフェスティバル、ISCM2001横浜大会、アジア音楽祭、ソウルPANミュージックフェスティバル、香港Musicaramaフェスティバル、文化庁舞台芸術国際フェスティバルなど主要な現代音楽祭に出演。 ソリストとして新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と邦人作品を初演。また邦人ソリストとして初めて武満 徹/ファンタズマカントスIIを演奏。
「トロンボーンの新事実」、「コンテンポラリー・デュオ」、「yes-yes」、ルネサンス・フルートとサクバットを使用した「過去にある現在」などのシリーズリサイタルを行う。2017年にはコンテンポラリー・デュオ村田厚生&中村和枝としてスイス・ドイツ5都市でリサイタルを行った。サイト上での奏法解説は作曲家の定番解説書としてレパートリーの開発に貢献している。
古今東西の歌曲を収録した「Just Sing」、自作を含む前衛作品を収録した「Slide Paranoia」をリリース中。
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。
使用楽器
Tenor : Winfried Rapp Model Avant-garde (2017 Germany midium small bore)
Alto : Helmut Voigt (Germany)
Sackbut : Ewald Meinl Model Hainlein (2013 Germany)

由谷 一幾(ゆたに かずき)
1982年石川県金沢市生まれ。早稲田大学教育学部理学科数学専修を経て、同大学第二文学部表現・芸術系専修を卒業。在学中は早稲田大学交響楽団で打楽器パートに在籍。四年時に2006年ヨーロッパ公演へ参加した他、2009年ヨーロッパ公演には石井眞木作曲「日本太鼓とオーケストラのためのモノプリズム」の和太鼓奏者として、2012年のヨーロッパツアーにはメインプログラム「和太鼓と管弦楽のための協奏曲」の作曲者として同行した。中学生の頃より作曲を独学。大学在学中に一ノ瀬響氏の作曲ゼミナールに所属した他、作曲を今井重幸、打楽器を久保昌一の各氏に師事。作曲作品では「和太鼓と管弦楽のための協奏曲」(Blu-ray Disc『ライヴ・イン・ベルリン 2012』、UNIVERSAL MUSIC社)、「マンドリン・オーケストラのための祝典序曲」(CD『季刊 奏でる!マンドリン 2015秋号 Vol.28』)が発売されている。
芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカTimpani奏者。

小久保 大輔(こくぼ だいすけ)
'98年東京音楽大学器楽科卒業。指揮を桐田正章、汐澤安彦の各氏に、トランペットを林昭世氏に師事。在学中よりアマチュアオーケストラの指導にあたり、2000年より東京文化会館オーケストラフェスティバルにおいて新日本交響楽団を指揮。2001年、横浜カントーレ公演オペラ「毒か薬か物語」「俊寛」を指揮。2009年より劇団四季において「ウェストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」「オペラ座の怪人」を指揮。
現在、マルティナショナルブラスアンサンブル、法政大学アカデミー合唱団各音楽監督。横浜ルミナス・コール、ラスベート交響楽団、DOBS2020(男声合唱団)各常任指揮者。鎌ケ谷フィルハーモニック管弦楽団、東京農業大学全学応援団吹奏楽部、藤沢福音コール、ちばマスターズオーケストラ、女声合唱ふじ各指揮者。学習院OB合唱団顧問。